おいしい紅茶の選び方
紅茶の選び方は、好みや食事との相性、季節や気分によって大きく変わる楽しみの一つです。種類が豊富な紅茶の中から自分に合ったものを見つけるためには、産地ごとの特徴を知ることがヒントになります。今回は、紅茶を選ぶ際に役立つポイントや、各産地の風味を紹介します。
1. 自分の好みに合った紅茶を見つけるには
紅茶には、香りや渋み、甘み、コクなど、さまざまな風味が楽しめます。まずは、ストレートティーやミルクティーなど、どのように紅茶を飲みたいかを考えてみましょう。ストレートで楽しむなら香りが高い紅茶、ミルクティーで味わうならコクが強い紅茶がおすすめです。
ストレートで楽しむ紅茶
紅茶の中でも、ストレートで飲む際におすすめの紅茶は「香り重視」のタイプです。インドのダージリンやセイロンのヌワラエリヤは、繊細でフローラルな香りが特徴で、すっきりとした飲み心地が楽しめます。特に、ダージリンは「紅茶のシャンパン」と呼ばれ、その優雅な風味でストレートティーに最適です。また、ニルギリのようなバランスの良い紅茶も、ストレートでの飲み方がぴったりです。
ミルクティーに合う紅茶
ミルクティーを好む方には、濃厚なコクと渋みがある紅茶がおすすめです。アッサムは、ミルクに負けない濃厚さを持ち、モルティーな甘い香りが特徴的で、ミルクティーには最適な紅茶のひとつです。また、セイロンのルフナやウバは、濃厚な味わいとしっかりしたコクがあり、ミルクとの相性が抜群です。
ティーフォルテのイングリッシュブレックファーストはアッサム茶葉のため、ミルクティーにお勧めの紅茶です。スパイスの利いたボンベイチャイもミルクティーにぴったりの一杯です。
2. 食べ物に合う紅茶を選ぶ
紅茶は、スイーツやパンとの相性を考えて選ぶのも一つの楽しみです。
例えば、フルーツを使ったスイーツと合わせるなら、ニルギリやヌワラエリヤのようなフルーティーな風味が感じられる紅茶がおすすめです。焼き菓子やバターを使ったパンには、アッサムやディンブラなどのコクのある紅茶がぴったりです。また、ダージリンのファーストフラッシュは和菓子との相性がよく、渋みと甘みのバランスが絶妙です。ティーフォルテのベリー風味のブラックカラント、バニラとココナツの甘い風味のオーキッドバニラとも好相性です。
3. 気分に合わせて紅茶を選ぶ
紅茶は、その時の気分やシチュエーションによっても楽しみ方が変わります。
さっぱりしたい時には、ダージリンのファーストフラッシュやヌワラエリヤのような軽やかで爽やかな紅茶がおすすめです。リラックスしたい時には、ルフナやアッサムのような濃厚な紅茶をミルクティーにしてゆったりと味わうのも良いでしょう。
何か新しい風味を試したい気分の時には、例えばキームンのような中国紅茶は、スモーキーで甘い香りが独特で、新しい味覚体験を提供してくれるでしょう。
4.より飲みやすく風味豊かなフレーバーティー
美味しい紅茶は、時に作るのが難しい場合があります。茶葉の量、湯温、抽出時間などに気を配らないと、繊細な紅茶はすぐに苦くなったり味気ないものになってしまいます。
その点、フレーバーティーであれば、フルーツなどの香り付けがされていて飲みやすく、より幅広い層に人気があります。紅茶初心者の方でも比較的簡単に美味しい紅茶を作ることができます。アールグレイのようにベルガモットで香り付けされた伝統あるフレーバーティーや、バニラやチョコレートの香りがする紅茶は、特別なひとときを演出してくれます。フレーバーティーは安価で風味の乏しい茶葉に、これまた安価な合成香料で香り付けすることができるため、品質や美味しさのばらつきが大きくなります。ティーフォルテのフレーバーティーは天然の香料のみを使用し、ドライフルーツやハーブもふんだんに加えて至福のティータイムを提供します。
まとめ
紅茶選びは、自分の好みや気分に合わせて自由に楽しめるものです。産地ごとの特徴を知ることで、日々の紅茶ライフがより豊かになります。どんな紅茶を選ぶか迷った時は、まずは香りやコク、渋みなどの要素を考慮し、ストレートやミルクティー、合わせたいスイーツや時間帯に合った紅茶を選んでみましょう。
現在は着香技術が進み、フレーバーティーが世界的な人気を博しています。他にないオリジナルの美味しさが誇れるフレーバーティーが、数ある紅茶の中で一番人気となっている高級紅茶専門店も少なくありません。より一層広がっていく紅茶の豊かな世界を楽しんでください。