お茶の７つの効能

抗酸化物質：自然の助け手たち

私たちがどんなに健康に気を配って暮らしていても、現代の私たちは環境化学物質、不摂生な食事などからくる毒素に常に身をさらしています。その結果、私たちの体には酸化体、またはフリーラジカルと呼ばれるという不安定分子が生成され、それらは健康な細胞にダメージを与えてしまいます。そうすると体は病気や内臓の不調、免疫力の低下、その他あらゆる疾患をかかえてしまいます。

抗酸化物質はフリーラジカルと結びつくことでフリーラジカルが細胞に悪影響を与えることから私たちの体を守る手助けをします。ここでティーの登場です。ティーは抗酸化物質を豊富に含んでおり、フリーラジカルがもたらすダメージから私たちを守るパワフルなツールとなるのです。

健康的な抗酸化物質を含むティーは多様です。

緑茶はその製造過程のゆえに特に多くの抗酸化物質を含んでいます。特に抹茶は素晴らしい抗酸化物質の源です。緑茶の葉全体が細かい粉状になっているため、栄養素を捨てることなくそのまま摂取することができるからです。

 

効能その１：心臓の健康

研究により、ティーが私たちの心臓にもたらす効能はいくつもあることがわかっています。LDLコレステロール（悪いコレステロールと知られている）の数値を下げたりすることもわかっています。また、血管壁の柔軟性を促すことで、運動時や興奮時の血流を改善することができます。血圧を下げる作用があるとする研究結果もあります。

緑茶を毎日飲むことは、とくに血圧を上げたり不安感を引き起こす作用を与えることもあるとされるコーヒーの代用とすることで、心臓を健康に保つことができます。コーヒーの代用品として、緑茶は体の震えなどを引き起こすなくエネルギーアップを促すことができるでしょう。これはLテアニンと呼ばれるアミノ酸の効能で、カフェインの作用を和らげるといわれています。このことで安心感や集中力が促され、その後のクラッシュを経験することなく過ごすことができます。長期の心臓機能の健康のためにも有益な習慣となるでしょう。

効能その２：免疫力

私たちの体の複雑な内部ネットワークである免疫システムは、私たちの体を病気や感染症から守る防御機能の役割を果たしています。毎日適量のティーを飲む習慣はその大きな助けとなることができます。ティーに含まれるアミノ酸であり抗酸化物質であるLテアニンは、感染症、バクテリア、ウイルス、菌などと戦う免疫システムを向上させることが研究でわかっています。また、B1、B2、B6、Cなどのビタミンや葉酸、マグネシウム、カリウム、亜鉛などのミネラルも豊富に含んでおり、これらによっても免疫システムの多様面からの強化を期待できるとされています。 

効能その３：認知と安心感

ティーに含まれるアミノ酸には私たちの精神を安定させると同時に注意力も鋭くする作用があります。この効果は摂取後３時間程度続くとされています。

効能その５：新鮮な息

ティーには天然のフッ化物が含まれており、健康な歯のエナメル質を保ちます。ティーに含まれるフラボノイドは口内菌によって生じる歯石の形成を防ぎ、きれいな歯と新鮮な息を保ちます。

効能その６：体重

ティーにはカロリーがないため、炭酸飲料やジュースのような甘い飲み物の代わりに無糖のティーを飲むことで、「エンプティカロリー」と呼ばれる栄養のない食品を制限することができます。エンプティカロリーとは、一時的なエネルギーを与えつつも健康のためには何の益もない食品を指しています。ティーはまた、新陳代謝を促すともいわれ、私たちが口にする食品を命を保つエネルギーに変えやすいようにしてくれます。

効能その７：骨の健康

習慣的にティーを飲むことは、強い骨を保つことにも役立ちます。アメリカ臨床栄養学会誌による研究で、ティー愛飲者の骨密度はティーを定期的に飲んでいない人々よりも高いことがわかりました。別の研究では、緑茶のもつ生物活性化合物には骨を守る作用があり、骨減少を軽減したり老後の骨折を防いだりします。